カルメラ祝10周年企画! まだ間に合う! カルメラを楽しむための基礎情報

カルメラは今年で10周年!それを記念して「カルメラはどんなバンド?」なのか、Q&A方式でスペシャルインタビューにゴウシ、アツシ、パクシンの3人が改めて回答しました。
昨日カルメラを知ったあなたも、ずっと応援してくれているあなたも、必見の内容です!


Q.そもそもカルメラは、どんなことがやりたくて始まったバンドなの?


ゴウシ伝説:ドラマの主人公とかだったら、後ろでBGMがかかったりするじゃないですか。でも、普通に生きている僕たちに、BGMはない。だから、楽しいときには楽しい曲を、落ち込んだときには落ち込んだ曲をと、いろんなシチュエーションや気分のときに、聴く人にとってのBGMになりたいというのが結成当初からのコンセプトでした。

PAKshin:10周年記念アルバムのタイトルが『THE PARTY!』なんですけど、「日常にパーティー感を演出することができたらいいね」ということは、僕らよく言ってますね。

ゴウシ伝説:あと、もうひとつ僕がメンバーを誘ったときから言っていたことは、音楽作家ではなく、ライブをするバンドとして活動する以上、観ていて飽きないライブをしたいなと。ジャズのライブを観に行くと、座りながら黙々と演奏を観て、小難しくて何をやってるかよくわからないソロを5〜10分聴いたりするような場面がよくあると思うんですけど、そんなバンドにはしたくないと思ってました。

Q.「エンタメジャズバンド」と掲げて、「ジャズ」の枠からはみ出たことを積極的にやるのはなぜ?


PAKshin:根底にはジャズがあるんですよ。みんなが共通で好きな音楽はジャズやし、ジャズの要素は絶対どの曲にも入ってる。

ゴウシ伝説:「全然ジャズちゃうやん」って思われるような曲でさえ、コード進行のセオリーがジャズに基づいていたりして、どの曲も掘り下げていくと最終的にジャズに辿り着くんですよ。

PAKshin:そういうものをどう老若男女に受け入れてもらえるように昇華できるかを、日々考えながら曲を作っています。僕たちは、誰が観ても楽しめるようなエンターテイメントを届けていきたいんです。だから、どれだけ多くの人に楽しんでもらえるかを追究しながらやっています。見られ方によっては、僕らがやろうとしている音楽性は「中途半端」とか「異端児」と言われるのかもしれないけど、自分たちとしては「パイオニア」になれるようにやっていこうぜ、という感じですね。

ゴウシ伝説:5歳の子が、ジャズを聴いて、「このサックスソロめっちゃいいわ〜」とか言わないじゃないですか(笑)。でも、5歳の子が“犬、逃げた”の鼻歌を歌ってる動画がYouTubeに上がっていたりしますからね。70歳オーバーのお客さんだけが数百人いるところでライブをしても盛り上がるし。

宮本:ジャズの歴史を辿ると、ジャズが全盛期だった初期の頃はわかりやすい曲が多かったのに、ロックが出始めて、だんだんジャズが難しくなっていってから、ロックにメインストリームを持っていかれたんですよね。もともとは「お客さん」がジャズを楽しんでいたところから、どんどんプレイヤーにとって楽しいことをやり始めて、難解になっていて、「プレイヤーのもの」になってしまった。それをまた大衆、お客さん主導のジャズに戻したい。ジャズというジャンルが、ポップスと呼ばれたようなところに返り咲いてほしいと思ってやっているんです。

ゴウシ伝説:ジャズを大衆音楽に戻したいという、勝手な使命感があるな。

PAKshin:今J-JAZZが盛り上がっていますけど、本気で大衆に目を向けて、大衆に戻そうとしてるのは、俺らくらいやと思う。そういう自負や使命感は、自分たちでなかなか口にはしないけど、みんな共通して持ってますね。

Q.そこに「笑い」の要素も入れるのはなぜ?


ゴウシ伝説:それはやっぱり関西人だからですかね(笑)。吉本新喜劇を見すぎたんかな。

宮本:このバンド、サービス精神がえげつないんですよ。お客さんを満足させたすぎて、毎回やりすぎるんです。結果、それは自分たちが満足したいということなんですけどね。

PAKshin:「これやったらめっちゃおもろいんちゃうん?」みたいな会話はよくしますね(笑)。

宮本:“乾杯ブギウギ”は、バカな曲にしたいと思って、僕がデモを作って持って行ったんですけど、アレンジを練ってるときのスタジオはみんなめっちゃニコニコしてたよな。面白くできそうなポイントを誰かが拾って、みんなでさらに面白くしようとして、どんどん曲が膨 らんでいって。

ゴウシ伝説:「そんなしょーもないこと、そんな真面目な顔で談義するか?」って言われそうなくらい、真剣やからな(笑)。

Q.10年目にリリースする『THE PARTY!』はどんなアルバム?


PAKshin:カルメラの10周年記念アルバムということで、これまで出していなかったキラーチューンを一気に放出しました。カルメラが10年間やってきたことを、このアルバムで見せられていると思います。10年間の軌跡が全部集まっていますね。

ゴウシ伝説:カルメラがやりたいことの総集編とも言えると思いますね。これ1枚で、カルメラの雰囲気がおおよそわかってもらえる気がします。そういう意味で、10周年記念アルバムにふさわしい1枚になりました。

Q.『THE PARTY!』と名付けた理由は?


PAKshin:「パーティー」という言葉には、「仲間の集まり」という意味があるんですよね。そういう意味合いもかねて、このタイトルにしました。10年やってきて、この八人の集まりが、いいパーティーだと思うんです。

宮本:「パーティー」と言っても、色々なパーティーを思い浮かべると思うんですけど、パリピが集まって聴くようなCDではないよ、ということは伝えておきたいです(笑)。

PAKshin:「パーティー」って、おしゃれな社交会みたいなパーティーもあるし、2〜3人で宅飲みしてるのもパーティー、もしくは男性と女性が2人だけでうきうきしながらお酒飲んでいるのもパーティーですよね。色々な捉え方があると思うんですけど、とにかくこのアルバム聴いたときに、うきうきしたり、どこかにでかけたくなったり、気分が高揚してくれたらいいなと。

ゴウシ伝説:たとえば結婚式もパーティーやけど、その中には涙のシーンもあるじゃないですか。そういうことも含め、人生をパーティーにたとえるというか、全シチュエーションで華やかなパーティー気分になってくれたらいいなと思います。

Q.カルメラが取り組んでいる「カルメラオーケストラ」って、具体的にどんなことをやっているの?


ゴウシ伝説:5歳くらいの子から、初老のメンバーまでが集まって、一緒にカルメラの曲を演奏するプロジェクトです。カルメラオーケストラがなかったら、日常生活で出会うことはなかっただろう人たちが、仲間になったり、カルメラオーケストラから派生して新しいバンドを組んだりしているのを見ると、嬉しいですよ。

PAKshin:カルメラのメンバーが各々担当パートの譜面を作って、カルメラオーケストラのメンバーにアドバイスをしつつ、みんなで一緒に曲を演奏するというコンセプトですね。カルメラを観て、「楽器をやりたくなりました」と言ってくれる人がすごく多くて、そういう人たちと楽器を通して繋がれたらすごく大きな力になるよね、というところから始まりました。

宮本:昔吹奏楽をやってたとか、本当は楽器が好きやけど今練習できる場所も、発表できる場所もないという人が多くて、そういう人たちに場所を提供できたらいいなと。

Q.次の10年の夢は?


PAKshin:活躍できるフィールドを増やしたい。お茶の間にカルメラが出て行って、エンタメジャズを広められたら、それこそ「ジャズを大衆に」という夢が叶えられるということやし。

ゴウシ伝説:昭和の時代に、ドリフとかクレイジーキャッツがテレビの中で演奏していたみたいに、大衆のところに行きたいですね。特に近年、音楽もデジタル化されたものが多くて、生の楽器の温かみが忘れ去られつつあるので、たとえば舞台のBGMを生演奏するとか、テレビの中で生演奏するということをもっとやりたい。昔はそれが当たり前やったからね。俺らは、『SUMMER SONIC』に出演しながら、『歌え!昭和のベストテン』(BS日テレ)では瀬川瑛子さんの後ろで演奏したりしてるんですよ。そんなバンド、他にいないでしょ(笑)。

PAKshin:国内もまだまだいっぱい上があるし、言葉がないという強みを武器にして、海外でもフィールドを増やしていければと思います。このメンバーだからこそ、このパーティーだからこそ、いろんなことに対応できると思うから。

Interview & Text by 矢島由佳子